アップグレード方法

concrete5を 5.4.2.2 (旧インターフェース) より、5.5.2.1 にアップグレードする方法を紹介します。5.5.1 からのアップグレード方法はこちらをご覧ください。

最初のおことわり

※ 5.5.2.1 へのアップグレードは 5.4.2.2以上である必要があります
※ 5.4.2.2 へのアップグレードは 5.4.0.5 である必要があります
※ 5.4.0.5 へのアップグレードは 5.3.2 である必要があります

例) concrete5.3.0 を使用中の方は、5.3.2 - 5.4.0.5 - 5.4.2.2 - 5.5.2.1 という順でアップグレードを繰り返す必要があります。
 

1. /concrete/ ディレクトリ以下を改変していませんか?

自動アップグレード後は「/concrete/」ディレクトリではなく「/updates/concrete5.X.X.X.ja/concrete/」以下のファイルが読み込まれます。

「/concrete/」ディレクトリ以下は今後無視されるので、該当ディレクトリ以下のファイルを変更した方は今後注意が必要です。

これを機会に、正規の改造方法であるオーバーライド機能を利用し、ユーザーフォルダに変更したファイルを保存されるようにしてください。詳しくは「ブロック修正の仕方と カスタムテンプレート の仕組み」や「concrete5 のシステム基本構造」を参考に。

concrete5 では古いバージョンのファイルを削除せずに、自動アップグレードをする度に「/updates/」内にディレクトリを生成して新しいバージョンの concrete5 を保存していきます。古いバージョンの concrete5 は次期新バージョンリリース後には必要なくなりますので、古いバージョンのディレクトリーを削除されても構いません。

 

2. アップグレード前に知っておきたい /updates/ フォルダーを使ったアップデートを元に戻したい場合

自動アップグレードで何らかの問題が発生したとしても、MySQLのDBを元に戻し、 /config/site.php より「DIRNAME_APP_UPDATED」の行を削除、もしくは以前バージョンのフォルダ名変更することにより、最小限のタイムロスで前バージョンを復活させることが出来ます。

3. 具体的なアップグレードの動作の説明

  • /updates/ フォルダに concrete5.5.x.x 日本語版「concrete5.5.x.x.ja」フォルダーをアップロード
  • [管理画面] - [システム & メンテナンス] - [更新] より「更新」ボタンをクリック
    • アップグレードスクリプトを実行
    • MySQLデータベース内容をアップグレード
    • /config/site.php に 「DIRNAME_APP_UPDATED」という定数が追加され、最新バージョンが保存されたフォルダ名が定義されます。
  • 終了

 

4. Win、XAMPP、Bitnami ユーザー

concrete5 を手動でアップグレードする方法をステップ毎に紹介して行きます。

特に初めて concrete5 をアップグレードされる方は、注意してお読み下さい。

よくある問題や質問(特に、Windows ServerXAMPPや、 Bitnami ユーザー様)のページ「5.3.3.1 日本語版アップグレードFAQ」に必ず目を通してください。このFAQページは他のバージョンにアップグレードされるユーザー様にもある程度対応しています。

 

5. バックアップをきちんと取りましょう

また、アップグレード作業をされる際は、サイトのバックアップをきちんとおとりになる事をお勧めします。また、アップグレードを失敗しても、昔のサイトの状態に復旧出来る様にリストア方法も事前にお調べになる事をお勧めします。詳しくは以下のリンクを参照して下さい。

 

手動アップグレード前の準備

1. 5.5.x.x アップグレードまで

また、サイトのバックアップをかならずおとりください。

問題が無ければ、アップグレード作業に進みます。

2. 管理画面にログイン - 「サイト全体の設定」をクリック

20090503.help.dashboard.prettyurl.01.jpg

 

http://【concrete5 のアドレス】/index.php/login

に行き、「admin」ユーザーとしてログインします。

 

20090504.help.install.upgrade.01.jpg

 

3. 「アクセス権限」に行き、サイトを「メンテナンスモード」にします

【2012/3/26】現在、5.5.1 アップグレード時に不具合が生じしているのを確認したので、アクセスが多いサイト以外は、アップグレード時にメンテナンスモードにしなくても問題ないと判断したため、今回に限り、「メンテナンスモード」にしなくて良いと判断しました。

但し、大規模サイトを構築されている方は、お気をつけ下さい。

4. 「デバッグ」を選択

20090504.help.install.upgrade.02.jpg

 

5. 「開発モード」に移行し、キャッシュを無効にし、既存のキャッシュを全て削除

20090504.help.install.upgrade.03.jpg

 

これで、 concrete5 サイトのアップグレードの準備ができました。

 

手動アップグレード作業

1. /updates/ ディレクトリーでサーバーが書き込み可であるかチェック

5.4.0 より、自動アップグレード機能が搭載されました。「updates」という名前のからのディレクトリーを作成し、サーバーで書き込みができるように権限を設定して下さい。

また、cURLなどの機能も必要になります。

2 手動アップデート方法

2.1. 手動ダウンロード & アップロード

当 concrete5 ダウンロードページから 5.5.x.x 日本語版をダウンロードします

.00.download...


2.2. zip ファイルを解凍 /updates/ フォルダーにアップロード

ダウンロードした ZIP ファイルを、/updates/ フォルダーの中に、「concrete5.X.X.ja」フォルダー毎、アップロードしてください。

また、FTPソフトを使ってファイルをアップロードされる方は、更新するファイルの数が多いので、アップロードエラーが発生し、ファイルが全て更新されずにアップグレードがうまく行かない場合がありますので、全てのファイルがアップロードされたかをきちんと確認下さい。

 

3 アップグレード開始

【管理画面】 - 【システム & メンテナンス】- 【更新】もしくは

http://【自分の concrete5 サイトURL】/index.php/dashboard/system/update/

ページに直接訪問し、「アップグレード」ボタンをクリック。

アップグレードが開始されます。

3.補足.1:アップグレードページに直接訪問

場合によっては、アップグレード処理が終わらず、エラー画面が表示される事があります。

途中でアップグレード処理が中断した際、直接アップグレードページのアドレスを入力し、アップグレードページに訪問し、アップグレード処理を再び行う必要があります。

尚、このアドレスは管理画面を介さずに直接アップグレード処理を行うために訪れるページでもあります。

http://【concrete5のURL】/index.php/tools/required/upgrade.php

を直接、お使いのブラウザーのアドレスバーに入力して下さい。以下のページが表示されます。

3.補足.2 データベースのアップグレード作業、「アップグレード」をクリック

20091026-01.5331upgrade.jpg

 

4. アップグレード完了

問題がなければ、以下のような画面が表示され、アップグレードが正常に完了されます。

補足:途中で停止した場合

アップグレード中、ブロック等のデータの総数が3000エントリーを超える場合、アップグレードスクリプトが停止する様になっています。停止した場合は、「アップグレードアドレスに直接訪問」の URL から、再びアップグレードボタンを押すことにより、アップグレードの続きが再開されます。

20091026-02.5331upgrade.jpg

 

これで、concrete5 自体のアップグレードが終了しましたが、まだ全て完了していません。アップグレード後の作業をきちんと行って下さい。

 

アップグレード後の作業

1. ブラウザのキャッシュを削除 (重要)

concrete5 のソフトの中には、 Javascript という、お使いのブラウザーに機能をダウンロードして実行するソフトが含まれています。以下の情報は、2009年5月時点のやり方です。

【重要】またこのブラウザのキャッシュ削除は、concrete5 で、特に編集作業をされているユーザー全員のPCで行われる事を徹底されて下さい。

 

Internet Explorer をお使いの方

ウィンドウ上部のテキストメニューから、 [ツール] -  [インターネットオプション] - [全般] タブ - [インターネット一時ファイル] - [ファイルを削除]をクリックして下さい

Firefox をお使いの方

Windows版 Firefox では、ウインドウ上部のテキストメニューから、[ツール] - [オプション] - [プライバシー] タブ - [プライバシー情報の消去] - [今すぐ消去]をクリック

Mac OS X版 Firefox では、[Firefox]メニュー - [環境設定] - [プライバシー] タブ - [プライバシー情報の消去] - [今すぐ消去]をクリック

Safari (Mac) をお使いの方

画面左上の、[Safari]メニュー - [キャッシュを空にする]をクリック

 

でお使いのブラウザーに一時的に保存されているファイルを削除します。

concrete5 では、アップグレードの際に、使用している Javascript プログラムもアップグレードしている場合があります。

しかし、これらの Javascript プログラムは、お使いのPCにダウンロードされて実行されます。

ブラウザには、一度ダウンロードされた Javascript プログラムを再びダウンロードせず、PCに一時保存して、時間短縮できる機能があります。

ですので、 concrete5 アップグレード後、新しい Javascript のプログラムと、古い javascript のプログラムがお使いのPC内で混同してしまい、 concrete5 が正常に動かなくなる可能性がありますので、このステップは、絶対にしてくださるようお願いします。 

* アップグレード時、ブラウザのキャッシュを削除されないと、ページを編集する際に不具合が生じることを確認しています。

 

2. 「メンテナンスモード」を解除

3. サイトのページを一通り回って、不具合がないかを確認

一通り、サイトのページを巡回して、表示に不具合がないかを確認されて下さい。

また、「開発モード」にされている方は、迷惑メッセージ対策の、Captchaキャプチャの画像が正常に表示されない場合がありますが、これはバグではありません。次項で「公開モード」にすることにより、キャプチャが正常に表示されると思われます。

 

4. 「公開モード」に戻し、サイトのキャッシュ機能を有効に

ページを巡回され、一通りの問題がなければ、「管理画面」 - 「システム & 設定」をクリック

20120326.01.systemsetting.jpg

「サーバー設定」 - 「デバッグ」ページに行き

20120326.02.systemsetting.debug.jpg

来訪者からエラーを隠します。」を選択し「保存」をクリック

20120326.03.debug.erroroff.jpg

そして、再び「管理画面」 - 「システム & 設定」を上部ツールバーからクリック。

20120326.01.systemsetting.jpg

「最適化」- 「キャッシュ & スピード設定」をクリックし

20120326.04.systemsetting.cache.jpg

基本キャッシュ、フルページキャッシュなどの設定を元に戻してください。

20120326.05.cachesetting.jpg

これで、アップグレード作業が完了しました。おつかれさまでした。