concrete5が選ばれる理由

多くのCMSは、システム開発者のニーズとコンテンツ編集者のニーズのどちらかに偏っている。使いやすさとカスタマイズ性、両方のニーズを満たすCMSはないのだろうか?

concrete5は、そんな疑問から生まれました。プログラミングの知識なしに、誰にでも簡単に、かつ安心してコンテンツの編集ができる操作性。プログラマに大きな自由を与える拡張性の高いシステム設計。さらに、エンタープライズ用途に耐える豊富な機能を搭載したconcrete5は、あらゆるウェブサイトの構築に最適なパッケージです

安心して採用できるCMS

concrete5は歴史とコミュニティをもった実績のあるCMSです。

開発方式にオープンソースを採用

concrete5の開発を主導するのはアメリカオレゴン州にある企業、PortlandLabsです。デジタルマーケティングエージェンシーである彼らが、2003年に広告代理店からの依頼で開発した有償のCMSパッケージ「concrete CMS」が前身となっており、2008年に「concrete5」と改名しライセンスがオープンソースに改められてからも、米国企業をはじめ日本企業も含む大小様々な企業からの依頼によるリアルなプロジェクトをもとに、企業ニーズを敏感に捉えた機能開発が行なわれています。

concrete5の歴史をもっと見る

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PortlandLabs CTO Andrew Embler氏、CEO Franz Maruna氏

オープンソースとなったconcrete5は、利用するのにライセンス費用がかかりません。MITライセンスにしたがって、どなたでも無償でご利用いただけます。また、無償で利用できるだけでなく、オープンソースとなったことで、現在のconcrete5は世界中から優秀な技術者が開発やメンテナンスに参加するようになりました。バグや脆弱性の修正、世界中の言語で使われた場合の機能改善などが世界中から寄せられており、日本からも数名の技術者がオンライン上での開発に参加しています。オンライン上でのconcrete5の開発は非常に活発かつスピーディーで、先進的なconcrete5のインターフェースはそのたまものと言えるでしょう。

concrete5はオープンソースですが、concrete5の名称とロゴマークは商標です。日本国内では、PortlandLabsのパートナー企業であるコンクリートファイブジャパン株式会社が商標を保護しています。

concrete5はなぜ無料で使えるのですか?

デザインも機能も、カスタマイズは完全に自由

ソースが公開されていて、かつ技術者が多いPHP製のCMSだからこそ、カスタマイズが安価に、かつ自由に行なえるのがオープンソースCMSのひとつのメリットです。あらゆるデザインに対応可能で、様々なウェブサイトがconcrete5で構築されています。

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また、機能カスタマイズも自由です。御社のビジネス課題は御社のものです。商品データベースからのページの自動生成や、ログイン機能の顧客データベースとの連携、コンテンツのXML配信によるモバイルアプリとの連携などのカスタマイズ例がありますが、これらはほんの一部。concrete5は制限のないMITライセンスなので、カスタマイズしたソースコードを公開する義務もありません。

世界と日本に広がるコミュニティー

2014年10月現在、concrete5の公式サイト concrete5.org には、20万人以上のユーザーと50万サイト以上のconcrete5製のウェブサイトが登録されています。concrete5のユーザーは世界中に広がり続けており、concrete5の採用数は毎年40%以上のペースで増加しています

10325220_892751580751635_1390457592413718469_n.jpgオープンソース化されてからすぐの2009年から日本語のコミュニティも立ち上がり、活発な活動を行なってきました。日本人のユーザーも多く、毎週のように日本各地で勉強会が開催されています。

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concrete5について質問したいことがあれば、当サイトのフォーラムで質問することができます。ボランティアのユーザーが質問に回答しています。

フォーラム

国内事例も多く、制作会社が見つかる

日本国内の企業や大学、官公庁での採用も増加しています。当サイトに登録された制作会社からの制作事例を検索することもできます。

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実際のウェブサイトのニーズに合わせて開発された豊富な機能

concrete5はウェブサイトを制作・運用するのに必要な機能が豊富に揃っています。(本稿はバージョン5.7の機能をもとに記載しています。一部5.6では存在しない機能もあります)

ページを見たまま編集。直感的な「編集モード」

HTML/CSSが分からない方でも大丈夫。concrete5の最大の特徴の「編集モード」なら、Webページ上の編集したい部分をクリックするだけで、そのまま編集できます。ページ内の要素はドラッグ&ドロップで自由に並び替え。分かりにくい編集画面とプレビュー画面を行ったり来たりする必要はありません。

個人ユーザーでなくても、コンテンツの編集が分かりやすくかつ自由度が高いことは、必須要件になりつつあります。PDCAを素早く回すためには、Doにかかるコストを下げることに大きな意味があるからです。

ウェブサイトの全体像を一目で把握。分かりやすいツリー形式のページ管理

ウェブサイトのコンテンツ設計は、通常ツリー形式のサイトマップで行います。CMSも同じ形式でページを管理するのが自然です。concrete5のコンテンツ管理はツリー形式。サイトマップ画面からドラッグ&ドロップでページの入れ替えも可能。さらに便利なフラット表示ページ検索を組み合わせれば、ページ数の多いサイトでも、さくさくコンテンツの管理が可能です。

また、有償のデジタルアセット集中管理機能を使えば、ツリー構造に馴染まないコンテンツリポジトリの管理も可能になります。

プラグインなしに即運用開始できる豊富なブロック

ウェブサイト開発のために開発されたconcrete5には、標準機能で必要な機能が揃っています。ページを構成する単位である「ブロック」には、テキストや画像、ナビゲーション、ページの一覧、コメント欄、RSS表示、問い合わせフォーム、サイト内検索、Googleマップ、画像スライダーなど、ウェブページに必要な各種パーツが揃っており、すぐさまページにドラッグ&ドロップで配置できます。

機能が足りない場合は、公式のマーケットプレイスから追加機能をダウンロードすることができます。全ての追加機能は使いやすさやセキュリティ面での審査が行なわれており、安心して使用できます。

組織での利用やマーケティングに最適。細かい権限機能と未来プレビュー機能

concrete5は個人用のブログではなく、多人数で運用するウェブサイトを念頭に設計されています。サイト単位、ディレクトリ単位、ページ単位、さらに個別のブロック単位に至るまで、詳細に編集・承認権限を設定することができます。もちろん、全ての設定は画面からマウス操作で行えます。

コンテンツの表示権限には時限設定も可能。期間限定のキャンペーンや緊急時のお知らせの表示でも、更新のためにパソコンの前で時間を待機しておく必要は、もうありません。誰がいつアクセスしたときにウェブページがどのように見えるのかが分かる高度なプレビュー機能も搭載しています。

安心して作業を行うために。コンテンツのバージョン管理とロールバック

ページのコンテンツだけでなく、あらゆる属性も全てバージョン管理されており、いつでもロールバックできますので、安心してコンテンツの編集に集中していただけるシステムになっています。ページの編集中にはきちんと他のユーザーの編集をロックしますので、同時編集による手戻りも発生しません。

担当者がチェックしてからコンテンツを公開できるワークフロー機能

concrete5は、1段階のワークフロー機能を標準搭載しています。ワークフロー機能を有効にすると、コンテンツの更新を公開する際に、いったん保留状態となり、確認担当者にメールで確認依頼の通知が送られます。メールを受け取った担当者はページにアクセスして、問題なければ公開、問題があれば差し戻しを行ないます。確認担当者は確認待ちページからいつでも自分が承認すべき申請を一覧で見ることができます。

より大規模な組織向けの複雑な承認経路に対応する多段階・複経路のワークフロー機能は有償で提供されています。

モバイル対応

concrete5のインターフェイスはレスポンシブ対応済み。様々なデバイスからウェブサイトの管理が行えます。

concrete5のテーマを開発する際には、モバイル対応したコンテンツ作成を支援する、レスポンシブ・グリッド・フレームワーク対応機能を使うことができます。Bootstrapなどの使い慣れたフロントエンドフレームワークとシームレスに統合されたコンテンツ編集インターフェイスは、デザイナーにより自由を与えてくれます。

あらゆる組織に対応するユーザー管理

concrete5では、ユーザーをグループで管理します。インストール直後には「管理者」グループしかありません。「編集者」「投稿者」などのお仕着せの設定は、多くの組織の実態に適していないからです。concrere5では、グループは、いくつでも自由に作成することができます。それから、サイトマップから権限設定を行い、サイトの編集権限、管理画面内でアクセスできるページを、組織のニーズに合わせて設計していくことができます。グループは階層構造を持つことができ、さらにグループセットを使い横断的な設定を行うこともできますので、あらゆる組織の構成に対応することができるでしょう。

Webに公開するコンテンツを一元管理。CMSとしての心臓部とも言えるファイルマネージャー

画像やドキュメント、動画ファイルなどのアセットは、その名の通り資産です。アセットの再利用性を高めつつ、適切にアクセス権限を設定できることが、CMSでは非常に重要なポイントです。

concrete5の高機能なファイルマネージャーは、各ファイルにラベルを付けて検索性を高めたり、アップロードしたユーザーによってファイルマネージャー内で表示されるファイルを適切にコントロールできます。ファイルのアップロードはFTPによる入稿も可能です。各ファイルには個別に編集や表示の権限を設定できますので、機密性の高い情報の取り扱いにも対応可能です。

また、ファイルもページ同様にバージョン管理されており、差し替えやロールバックが可能です。ファイルを差し替えるとそのファイルが使用されているページ全てで自動的にファイルが差し替えられます。属性もページ同様に拡張が可能で、ファイルに関連した様々なメタデータを追加できます。このことで、単にWebページに埋め込むファイルをアップロードするだけでなく、デジタルアセット管理システム(DAM)としてカスタマイズすることも可能です。

多言語サイトに対応

ログインユーザーごとにconcrete5のインターフェースの表示言語を選ぶことができますので、運用担当者に複数の言語の話者がいる場合でも対応できます。concrete5の翻訳はオンライン上でボランティアベースで行なわれており、50以上の言語の翻訳プロジェクトがあります。翻訳が完了している言語はパッケージに同梱されています。

複数の言語のコンテンツがあるウェブサイトを管理したい場合は、オープンソースで開発されている無償のInternationalizationアドオンを利用できます。翻訳作業のためのインターフェースをconcrete5に組み込みたい場合は、有償の多言語サイト運用支援機能や、より体系立ててコンテンツを管理できるデジタルアセット集中管理機能をご利用いただくこともできます。

属性によるページ情報の拡張

各ページに任意の属性を追加することで、concrete5を使ったコンテンツ管理の可能性は無限大に広がります。ページにタグを付けて管理したり、サムネイル画像を追加したり、検索用のフィールドを追加したり、それらが全て画面から設定できます。

また、concrete5の拡張可能な属性の設計は、プログラマに大きな力を与えてくれます。

動的CMSの弱点を克服。詳細なキャッシュ機能

concrete5は、PHPで動作しデータベースからコンテンツを取得してウェブページを表示する、一般的に「動的CMS」と言われる部類のCMSです。動的CMSは、どうしてもプログラムの動作しないただのHTMLファイルに比較して、表示速度が遅くなります。concrete5では、データベースにアクセスせずに完全なウェブページを表示できるフルページキャッシュ機能をはじめ、様々な手段でのキャッシュを駆使して表示の高速化を図っています。標準機能できちんとキャッシュに対応しているのがconcrete5の強みです。

また、どうしてもサーバー上でPHPを動作させたくないと言う場合は、有償の静的HTML出力機能をご利用いただくこともできます。

開発者にやさしいMVC設計

concrete5はモデル・ビュー・コントローラ(MVC)のコンセプトをもとに開発され、開発者にとってもわかりやすいソース構造となっています。

バージョン5.7からはPSRに対応し、SymfonyやLaravel、Doctrineなどの一般的なコンポーネントを採用。より開発・メンテナンスコストが下がりました。

詳しくは「使い方」をご覧下さい。