ユーザー、グループ、認証

ユーザーは、concrete5サイトを編集するのに使われるアカウントです。コアでは、ユーザーはもっぱらID、一意なユーザー名、メールアドレスで構成されています。ページやファイルと同様に、ユーザーは任意のユーザー属性を持つことができ、管理者はアカウントに関する追加の詳細情報を保存しておくことが可能です。concrete5 サイトは少なくとも一つのユーザーアカウント、すなわち admin ユーザーを持っています。このユーザー(IDは1)は、concrete5 の編集や管理において無制限の権限を持っています。ユーザーは、特定の認証タイプを用いて concrete5 にログインします。認証タイプは、ログインページで使われる表示側とバックエンドのコントローラーのコードのセットです。認証タイプの例としては、標準のconcrete認証(concrete5のユーザーレコードに基づいたログイン)、Facebook、Twitter、concrete.org認証(FacebookやTwitter、concrete.org のアカウントに基づいたログイン)があります。開発者は新しい認証タイプを開発して有効にすることができます。

ユーザーに加えて、concrete5にはグループという概念があります。グループは複数のユーザーを何らかの目的でまとめるためのシンプルな方法です。グループは主に、特定のページやエリア、ブロックに対する表示、編集、削除、その他の管理者アクセスをユーザーに許可するconcrete5の権限設定のために使われます。concrete5の上級権限モードでは、グループの組み合わせを使用できます。ユーザーが2つ以上のグループに存在している場合にのみ権限を付与するといったことが可能になります。さらに、グループセットによって、特定の目的でグループのグループを作成することができます。

すべての concrete5 のユーザーアカウントはマイアカウントセクションにアクセスすることができます。このセクションは、ユーザーが自分のパスワードを変更したり、プライベートメッセージを読んだり、ユーザー属性を変更したりすることができるシングルページの集まりです。ユーザーがマイアカウントセクションにアクセスするのに、管理画面へのアクセス権限は不要です。さらに、管理者は公開のユーザープロフィールを有効にすることで、サイトの他のメンバーに公開のユーザー属性を表示することができるようになります。

ユーザープロフィール機能は、特にコミュニティサイトを運営するのに使います。コミュニティを運営するためのconcrete5の機能として、他にユーザーポイントがあります。ポイントは管理者によってユーザーに追加されたり、サイト上のアクションによって自動的に追加されたりします。また、特別なユーザーを表すためにバッヂ機能もあります。バッヂはユーザープロフィールに表示され、グループへの所属を自動化することによって、コミュニティの活動からバッヂを自動的に付与することが可能になります。

原文:Users, Groups & Authentication